豚肉の生姜焼き、アスパラガスとしめじのいためもの、きゅうりとトマトのサラダ、カボチャのポタージュスープを沢山食べたにもかかわらず、小さい学生さんは食後に

「なんかおなかへった。デザートない?」と言って助手を苦しめる。

小さい煎餅や米菓子の類をすすめたら

「そんな気分じゃない」と一言のもとに却下される。

では、と冷蔵庫にあったバナナと新鮮な牛乳、はちみつでバナナシェイクを作ったら、大喜びで大きなコップに一杯半飲み干し、のち眠りに就いた。


そして23時半。
寝室で何か音がすると思ったら小さい学生さんが起きてきた。
どすん、とソファに座り開口一番。

「オっけーらかねるンだよ」

??????

「オっけーらからねるンだあよ」

目はぱっちり開いているが、言っていることが胡乱なので何かの夢を見ているに違いない。
抱きかかえて、寝室に連れて行こうとする。小さい学生さんは
「イやら、いヤら」
ともにゃもにゃ言う割にさほど抵抗もせずそのまま連れて行かれ、ベッドに降ろされる。と、

「といレ」

と、トイレに駆け込んでいった。バナナシェイク飲み過ぎか。

そして何事もなかったかのように手を洗い、ベッドに入り、ぱたん、と寝てしまった。

やれやれ、それにしても抱きかかえた小さい学生さんは重かったナ、とひとしきり感慨にふけった後助手も寝ることにした。

そして深夜の24時40分。

夢を見かけていたとき、何者かが助手宅をピンポーンした。
着替えてドア先に出たら、酔っぱらった事務局長が階段を上ってくるのに遭遇。どうやら階下のどこかの部屋で飲み会がひらかれており、酔客の一人が助手宅をピンポンしたらしい。階下の宴会のメンバーであった事務局長にも厳重に抗議する。
ドキドキしてしまい、結局寝付くのがいつもよりずいぶん遅くなる。

寝不足の今日は、せめていっぱいおやつを食べて自分を慰めようと思います。