『おやじ景気』の到来

朝日新聞5月22日(土)be on Saturdayより
 
 「レオン」とは、「モテるちょい『不良』(ワル)オヤジの作り方」などの特集で人気の男性向け月刊誌。...主婦と生活社が01年9月に創刊し、部数は訳10万。

以下がこの雑誌のコンセプトと購読層。

 「中年になっても枯れない物欲や、女性にモテたいといったよこしまな願望を、美しいビジュアルとウイットに富んだ文章に落とし込んだ」 /主な購読層は年収1500万円以上。そこに届かなくても豊かな消費に憧れる層を刺激する。

 記事によれば、従来は消費の脇役に甘んじていた中高年男性、なかでも50代の消費が活況なのは、彼らが年金賃金の恩恵を受けた『最後の世代』だからだという。リストラも峠を越えた今、安定した職にある中高年男性は逃げ切りり組といえるそうだ。彼らは豊かな経済力を背景に、この世代特有の「モノへのこだわり」型消費を展開しているとのこと。こうした中高年男性は、企業側からもますます重要なターゲットとなっていく、らしい。

⇒日本の政治経済、社会との関連で「おやじ景気」を考察すると以下の如き効果が考えられるであろう。

①おやじが若い女性を口説く
 →婦人服・アクセサリー関連の需要の増大。アパレル産業全体の活性化へ。
②「不倫文化」需要の増大。中でも隠れ里や秘湯といった 従来あまり注目されてこなかった観光地に人気が。
 →山猫県にチャンス到来。温泉ならいくらでもある。
③一方、熟年離婚のケースが今後ますます増大することが予測され、国民年金における「第三号被保険者制度」の不合理さに注目が集まる。将来的には国民年金一元化 および個人年金化に向けて議論が展開する。
④若い層だけではなく熟年などあらゆる世代で離婚が「常識」になると、「そもそも名前が変わったりすると、離婚のとき不便でしょ?」というもっともな疑問が国民に 定着し「夫婦別姓」法案可決。
⑤さらには不倫の次の段階の「婚外児」も飛躍的に増加するため、法律上の婚外児差別撤廃。それなら結婚しなくてもいいやというカップル増大、結婚するしないの区別にかわりの無い法律的な諸権利を要求、可決。→(欧米型結婚文化の到来)

ざっと考えただけでも、以上のような素晴らしい効果が予測される。山猫県的には、やはり②のポイントが重要である。日本が次のステージに向かうためにも、ぜひ世の中の「おやじ」諸兄に欲望をたぎらせてほしいものである。