昨日は、本学にレクチャーに来て下さる偉い先生のお出迎えに隣県の空港に赴く。
公用車はさすがにセンチュリー(約一千万)である。ちなみにメーカーの紹介文を引用するとこんな車。

センチュリーの走りは、お乗りになっている方を象徴する走りです。高速道路でも、市街地でも、その速度は異なっていても、悠揚迫らぬ雰囲気をたたえた走りです。後続車から、対向車から、あるいは道行く人々からの視線を超越して走り続ける世界には、センチュリー以外どんな車にも提供できない、滑らかさ、ゆとりがしつらえられています。


準公用車の我がシトロエンとはさすがに滑らかさと安定感が違う(値段も大幅に違う)。
だから、お迎え役はそんなに苦痛ではない、のであった.....が!。


昨日の運転手さんは今年になって入られた方で、一緒に仕事をするのは初めてだった。
乗ってしばらくの間世間話をする。
まるで山猫人で、言葉が随所聞き取れない(笑)。
最初の不安は、車間距離だった。滑らかに加速する車なので、あっという間に前を走る車との距離が縮まる。すると彼は、ぎゅっとブレーキを踏む(高速なのに)。
正直こわい。こういうのが何回もあった。

偉い先生をお乗せしてからもまた問題だった。山猫の魚の話になったら、ももんがぁ市の沖合の島出身者である彼は、非常に興奮して魚がたりを始める(笑)。さらに

「かもめもおいしいですけえ。こうやってこうやってつかまえて...」
ジェスチャー中、ハンドルお留守)

「この間あんこうを500円でこうたんですよ、こんなん大きいの」
ジェスチャー中ハンドルお留守)

「むかしダイナマイトをほりこんで漁したんですよ、こんなに魚が捕れて...」
ジェスチャー中....、以下略)


偉い先生は俗世間で偉い地位を獲得しただあって、彼の話にニコニコうまく相づちを打っていらっしゃった。
しかし、運転中の動作が一番良く見える位置にいた助手は、生きた心地がしなかった。

あのように暴走するセンチュリーにはもう乗りたくないものである。