新年あけましておめでとうございます!やあ今日は昨日のファンキーな天気とうってかわって抜けるような青空だ!とても素敵な新年の始まりになりそうだッ!!

というわけで、更なる福を求めて午後初詣を決行する。助手実家は東の都はナンダカ地区の不調市というところにある。ここにはOKT神社という由緒正しい神社があるのだが、たまには近所にも挨拶してみよう、と思い立ち隣接するC調市のJD寺にお参りしてみることにする。

C調駅から満員バスに揺られていると、アナウンスが。「ここで降りられて三分ほど先にJD寺はあります…」乗客がどっと降りる。助手も降りる。人ごみで方向感覚を失う、あ、たくさんの人がこっちに歩いていくからこっちだろうナ…歩くこと約10分…で、なんか自然公園というところに着いてしまいました。人っ子一人いません。一張羅の革靴がすでに泥だらけです、すごく寒いですどうしますか戻らないと迷子です…と軽くかます。まあ気を取り直していきましょう。

JD寺門前にようやくたどり着く。すでに日暮れ近くなり、気温もぐっと下がる。お参りする前に、暖かいものでも頂こう、と門前に軒を連ねる茶屋のひとつでお汁粉を注文する。店内は非常に殺気立っており、人々は窮屈そうに正座をしてそばをすすりあっている…それにしてもまだかなお汁粉…「あ、ご注文されました?」…15分以上前に注文しましたが何か?「おしるこいっちょーう♪」…おねえさん助手の言ったことを忘れてましたね…さらに待つこと15分…ぬるいお汁粉を3分で流し込み、丸餅のようなおねえさんの顔を睨み付ける。ハッ、お参り前にこんなに気を荒げてはいけないイケナイ、再び気を取り直す。

参道には人があふれ返っている。この寒さ、正面からまじめに並んで待って参拝すると、あと2時間はかかりそうだ。助手はそういうことはしない。神様なら、前で手を合わせれば願いは聞いてくれる、ハズ。そこで助手は正面左横のスペースにすばやく10円を投げ込み、手をあわせて立ち去る。横入りではない。誰もいない場所だったから。
そして今年度初のメインイベント、おみくじ引き。
ここには空いているスペースはないので、10メートルほどの列最後尾におとなしく並ぶ。助手の右横にいたはずのカップルが、いちゃいちゃしているうちにさりげなく助手の前に並んでしまった。眉間に軽く縦線が…ア、気をたしかに確かに。
そしてようやく順番がまわってくる。おみくじの箱を振り、逆さまにする。棒が出ない。二回三回と箱を振り回し、ようやく出てきたおみくじは…




………生まれて初めてです………


帰り道、頼まれた買い物を済ませて不調駅に着いたとき、家から黙って借りてきた高級皮手袋を紛失しているのにようやく気づく。凶手がさっそく助手を襲う。
家に帰ってそのことを素直に告白し、謝ると、案の定助手母に罵倒され、弁償することを約束させられる。

最後に。
さきほどチェックした今週の運勢にはこんな言葉が。


今週の予報です。あなたの一年は素晴らしいスタートを切るでしょう。このチャンスをしっかりものにしてください。そうしたら、落胆はありえません。