夢にみたあの

chabbu2006-11-18

いまでこそコティカ研究に従事する元助手は、そもそもキャラ立ち大学異邦人学部ヤンキー語学科出身である。
さいしょの専攻が現在に直接つながってはいないので、文字通りの元ヤンである。
さて、ヤンキー語習得を目指していた中くらい学生さん時代、家で「ジュニア・ヤンキー新聞」を取っていてくれた。毎週土曜日だったかに届く数ページのカラフルなその新聞は、ヤンキー語情報とともにヤンキー文化を伝えてくれた。とりわけ元助手の心を捉えたのが、「ピーナッツバター&ジェリー」だった。これはパンにピーナッツバターと(記事ではラズベリージャムを塗ると紹介していた)、いちごジャムなどの好きなジャムを塗ってサンドするというものである。
幼少期、魚の焼いたものとか切干大根とかおひたしとかばっかり家では出されていた。もちろん今でもそういうものは好きだが、カロリーの高い食事に惹かれる年頃の元助手は、すっかりピーナツバター&ジェリーにはまり、一ヶ月ほどほぼ毎日のようにおやつでそれを食べていた。

結果、一ヶ月の間で自分史上最大の体重増加を経験、戦慄することになった。ピーナツバター&ジェリー恐るべし。
以後は厳としてこれを禁じるようになった。

それから幾年月が経ったことか。
先日、仕事帰りにコーヒーを求め、スター●ックスにふらりと立ち寄った。
コーヒー一杯のつもりが、ショーケースの中にあったあるものに目が釘付けになってしまった。

マシュマロ&ナッツチョコレート
Marshmallow & Nut Chocolate

濃厚なチョコレートにやわらかいマシュマロと歯ごたえのあるクルミを加え、ダイス状にカットしたカジュアルなチョコレート菓子です。形状もユニークで食べやすいサイズです。


気が付くとお皿にマシュマロ&ナッツチョコレートと大きなマグカップのカフェラテがあッ!!
ケーキ、小さいから大丈夫だいじょうぶ、と心につぶやきながらフォークを刺して持ち上げる。存外ずっしりとした手ごたえ。
そして一口。

台座のチョコレート部分がなんだか「しょくしょく」した歯ごたえで…これは焼いたチョコレートではない、チョコ味の粉砂糖のような…マシュマロ部分は予想通り、「もにゆっ」とした口当たりでさっくりしたナッツとすごく違う歯ごたえが…あああなんて…重たい食感…そしてこれを楽しめちゃう自分って、なんてヤンキー……

やはり元ヤンの血は体内に残っていたのであった。

翌日、外国産のお菓子が置いてあるスーパーマーケットでピーナッツバター入りチョコレートを買い求めて貪ったことは、中くらいの学生さんには秘密である。

そして昨日、たべものをのどに詰まらしてびっくりした、という夢を見て起きたことも秘密である。
元助手を暗殺したいなら、おやつに毒を仕込めばいちころだぜ。